新型コロナウイルスで今思う事③
2021年 4月12日
株式会社ドリームリンク
代表取締役 村上雅彦
本日、全国のスタッフにむけてお詫びを致しました。お詫びの内容は昨年発した「新型コロナウイスによる弊社の影響予測」が大きく外れたことについてです。2020年の夏ころ、「新型コロナウイルスは来年(2021年)6月頃にはいったん落ち着くと思う。そして7月頃からは会社の業績も回復してくると予測する。それまで頑張ってほしい。」という講和をスタッフに伝えました。何を根拠にそのように発信したのか、もう少し詳しく記します。
根拠 1 オリンピック開催国である日本は、安全な環境を構築したうえで、世界から人々を迎え入れる責任がある。集団免疫をどこの国よりも早く得ることに世界から理解を得られるはずだ。
2021年7月23日、東京オリンピックは開催されます。「日本は開催国として安全な国土で世界の人々を迎え入れる責任がある。そのひとつの方法は6月までに集団免疫をもつことであります。世界中から集まる選手団、関係者、観客を安全な環境でお迎えするために、そして平和の祭典であるオリンピックをこの乱世に成功させるという世界平和のために協力をして頂きたい」。と世界各国へワクチン確保の協力をお願いできる世界で唯一のカードを日本は使うと思う」。というのが最初の根拠、と言うよりも希望的観測でした。しかし、予想は大きく外れ先進国で最も遅いスタートとなってしまいました。
根拠 2 春になると桜が咲く。
桜の開花とともに日本は春が訪れ暖かくなります。インフルエンザをみる限り「ウイルスは高温に弱いはずである」というのが 2 番目の根拠でした。しかし4月12日現在、変異株の登場により、新型コロナウイルスは収まるどころか猛威を振るい、まん延防止重点措置と呼ばれる新しい対策が、宮城県、大阪府、兵庫県に続き、東京都、京都府、沖縄県までも本日より発令となりました。春になっても感染拡大が止まらない今回の第4波は、「今までのどの波よりも厳しい波」と感じております。
根拠 3 コロナウイルスとの付き合い方が解明されてくるはずである。
2020年1月から始まったコロナ禍。2021年の6月には感染発覚から18ヶ月目となります。まだ半年ほどしか経っていない 2020年夏(講和を発令した頃)でもコロナとの付き合い方は「感染経路」「予防対策」「治療法」など様々なことが解明されてきておりました。コロナが世界へ蔓延し始めた頃に感じた「人類を滅ぼすかもしれない未知の新ウイルス」というあの恐怖から比べると随分と開放されたと感じておりました。そこから1年先である2021年6月には「ウイルスとの付き合い方」が更に解明されているはずである。というのが3つ目の根拠でした。確かに解明はすすみましたが、感染力の強い変異ウイルスの登場、ワクチン接種率が低迷していることなど、により第4波の襲来は目の前にあります。
さらに、当初「屋形船」から始まり、「ライブハウス」「パチンコ店」「映画館」「エステ」などと言われていた急所はどんどん変化。現在、「急所は会食である」となりました。私たちの産業に関していえば、業績回復どころか、業績悪化となっております。
以上、私の予測は大きく外れてしまいました。結果「2021年6月まで頑張ろう!」という掛け声に応え、歯を食いしばって取り組んできてくれたスタッフへ、更なる頑張りを強いなければならないことになりました。経費削減のため、寒い中、暖房をつけずに営業時間外の作業に取り組んでくれたスタッフたち。本来6名体制の店を、2名体制まで人件費を切り詰め、笑顔で走りまわって店を回してくれたスタッフたち1つ1つの現場が血の滲むような努力を惜しまず会社を支えてくれております。心よりお詫びをしました。
ワクチン開発は異例の速度で成し遂げられました。「日本が人口の75%に接種を行い、集団免疫をもつのは10月頃という報道がイギリスの調査会社「Airfinity」により示された」とニュースで報じられております。日本の人口は1億2,500万人ですので9,400万人が人口の75%にあたります。菅総理は本日「6月までに1億回分のワクチンが届く」と発表されました。1人2回接種として 5,000万人分の本数になります。75%まであと4,400万人、8,800万回分のワクチンを確保し、接種が完了すれば日本は集団免疫を持ちます。医療従事者、高齢者は4,000万人といわれておりますので6月には病床逼迫率もある程度改善されていることになります。
コロナは必ず収束します。コロナの収束は今まで我慢を強いられてきたものが解禁になることを意味します。「旅行していいですよ」「宴会してください」「堂々と会食をして下さい」これがアフターコロナだと思います。その時、苦戦を強いられている我々の産業に光が差し込むはずです。それを信じ、次々と押し寄せる新たな状況に一致団結し取り組んで参る覚悟を再度本日スタッフと共有できたと感じました。あらためてドリームリンクスタッフの素晴らしさを感じたとともに、誇りに思いました。再度、我がスタッフへ御礼を申し述べたいと思います。ありがとうございます。
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