新型コロナウイルスで今思う事⑤

2021年 7月31日
株式会社ドリームリンク
代表取締役 村上雅彦

 東京オリンピック2020が開催される一方、コロナ感染は急激に拡大しております。報道に目を通していると「オリンピックが開催されているのに、国民には自粛しろと言われても矛盾を感じる」という類の声を多くの国民、評論家が発しております。感情的にはたしかにそう思いたくなります。しかし、オリンピック選手とコロナ感染拡大防止において求められる国民の行動を一緒に考えてはならないと思うのです。

 オリンピックを目標に、選手は想像を絶する努力をしてきたはずです。幼い頃から多くの事を犠牲にし、文字通り血の滲む様な努力を積み重ねてきたと思います。その晴れの舞台がオリンピックなのです。そして選手には最高のパフォーマンスを発揮できる適齢年齢があります。適齢年齢を考えると4年に1度の大会であるオリンピックの「東京 2020」が全てという選手も多くいると思います。幼い頃から努力を重ね、適齢年齢になってようやく勝ち取った出場権。迎え入れる側の我々日本国民は、努力のすえ世界中から日本へ来た選手が批判されないためにも、自分達と選手を一緒の土俵で考えてしまい「選手はオリンピックをやっているのに、我々には我慢しろと言われても」というような考え方に立つのではなく、「選手が批判されることなく思いっきり頑張ってもらうためにも我慢しよう」という考え方に立ち、今は堪えるところではないでしょうか。

 歴史を見ると、かつて多くの選手が未曽有の事態の犠牲になっております。戦争による開催中止、政治的理由による出場ボイコットなど、選手達と関係ない事で多くの選手が犠牲になりました。コロナも選手の責任ではありません。コロナという未曽有の事態の 最中に日本に来た選手達には、気持ちよくプレーしてもらい、気持ちよく帰って頂きたいものだと思います。日本人はその実現の為に「批判」ではなく「協力」という言葉で「団結」するべき時だと思うのです。そして、その考えと行動が感染防止に繋がり、やがてはコロナ撲滅にも繋がると思うのです。

<<前の記事へ

私たちと一緒に働きませんか?